憂鬱日和

So Young~青く輝く青柳透という存在~

CYNHNの青柳透はカメラを向けられるといつだって無邪気に振る舞う。その一方で常に自分自身を客観視する、実に内省的な人だ。
 

 

彼女の魅力に気づいたのはFINALegendのMVメイキングを見た時だ。ソロカットの撮影、カメラに向かって首を傾けながらニコりと微笑む。アイドルのMVではよく見る光景。
 

f:id:sakolon:20180923042129j:plain

 
撮影した映像をモニターで確認した彼女は「アイドルだ(笑)。自分こんな顔してんだ」と。その直後イエ~イとカメラに向かっておどけて魅せる。
 

f:id:sakolon:20180923041125j:plain


いや、その顔して今まで自分の可愛さに気づいてなかったのか?という驚きと、アイドルがアイドルであることを自覚した瞬間を収めた、めちゃくちゃ貴重な映像だ。と唸ってしまった。

いつも明るく無邪気で、カメラを向けられるとふざけちゃうと言う一方で、
「自分が観る側であるならば、青柳透という人間に魅力を感じずに切り捨てるだろう。」と綴る。


CYNHNはディアステージに所属する6人組ボーカルユニット。DEARSTAGE×JOYSOUNDの共同オーディション、「DEARSTAGE 2016 オーディション」の受賞者で構成されている。2017年6月に結成し、同年11月にメジャーデビューを果たした。既に3枚のシングルをリリースしており、メジャーデビューを目標に掲げるアイドルも数多く存在する中で、非常に恵まれた環境であるといって差し支えないだろう。そしてメンバーは"超"が付くほどの個性派揃いであり、様々なバックグラウンドを持つ。
 
芸能界に入ることは彼女たちの人生において、最も重大な出来事であったことは想像に難くないが、自分の居場所が無く苦しんでいた者、こんな人生から逃げ出したいと願っていた者、加入後大きな決断をした者など、そういった想いを抱えていたメンバーと比べると、透ちゃんは、何というか、とても普通なのだ。高校に通い、放課後は部活をして、土日はアルバイトをして。そしてオーディションに合格して。もちろん彼女のこれまでの全てを知っている訳ではないし、言っていないことも数多く存在するだろうけど、これまでのインタビューなどを聞く限り、とても普通で、順調にここまで歩んできたという印象がある。そんな彼女が"超"が付くほどの個性派揃いのCYNHNというグループに加入し、その中で自分の魅力がわからないと葛藤する気持ちは、ごく普通の人生を送ってきた私たちには少しだけ理解できる。
 
そんな環境で日々葛藤する「青柳透という人間」は私の目にはとても魅力的に映る。
歩んできた道のりは普通でも、性格はめちゃくちゃで、変なやつだし(褒めてる)。
パフォーマンスを含めた自信を手に入れた青柳透はきっともっと魅力的だろうから、これからがとても楽しみだ。
 

 

”未完のボーカルユニット”を体現するCYNHN。その中で最もCYNHNらしい人、それが青柳透なのだ。

So YoungのMVメイキング。最後は透ちゃんのこの一言で締めくくられている。

---笑いながら進みたい。立ち止まるのは嫌だから。---